ダブルグリッド分割を用いたフォトダイオードアレーの設計手法

鶴岡 秀樹  藤吉 邦洋  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J100-A   No.6   pp.228-235
発行日: 2017/06/01
Online ISSN: 1881-0195
論文種別: 特集論文 (回路とシステム論文小特集)
専門分野: 
キーワード: 
フォトダイオードアレー,  ハミルトンパス,  グリッドグラフ,  フォトカプラ,  

本文: PDF(817.7KB)
>>論文を購入


あらまし: 
Photo Diode Array(PDA)は直列に接続されたフォトダイオードが基板上に作り込まれた半導体素子で,フォトカプラやフォトセンサーの受光部に用いられている.その設計は,基板領域を指定された数のセルに,全てのセル(フォトダイオード)の面積は等しく,アノードからカソードまで隣接するセルのみを辿って全セルを通る訪問路が存在するという二つの制約を満たすように分割するというものであるが,分割線上は発電できないので,効率のため分割線の総長は短い方が好ましい.今野は,基板形状が矩形,分割は直線分によるスライス分割,セル同士の接続は分割線上で一カ所のみという前提の下,解が存在することの必要十分条件を明らかにし,この条件を満たしているときO(N)の計算量で必ず解が得られる手法を提案したが,分割線の総長についての考慮が不十分であった.そこで本論文では,基板領域が矩形のとき,今野が示した条件下で必ず解が得られることが保証でき,しかもほとんどの場合,より分割線長が短い解を得られるダブルグリッド分割を提案する.そして,計算機実験の結果,提案手法は今野の手法よりも平均で3%以上総分割線長が短い解を得ることができた.