視線遷移と瞬きの時系列パターンに基づく調理動作識別手法

井上 裕哉  平山 高嗣  道満 恵介  川西 康友  井手 一郎  出口 大輔  村瀬 洋  
(食メディア研究専門委員会推薦論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J100-A   No.1   pp.12-23
発行日: 2017/01/01
Online ISSN: 1881-0195
論文種別: 特集論文 (ヒューマンコミュニケーション〜ヒト・モノ・コトのつながりをデザインするコミュニケーション技術〜論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
調理動作識別,  視線パターン,  視線遷移,  停留,  瞬き,  

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あらまし: 
本研究では,調理者の視線遷移と瞬きの時系列パターンに基づいて調理動作を識別する手法を提案する.視線情報が人間の行動を理解するうえで重要であることから,頭部に装着した視線計測装置により視線運動データを計測し,調理動作識別に用いる.視線パターンの表現には,視線情報に着目した動作認識において有用とされるN-gramを採用する.従来研究では,前フレームからの相対的な視線遷移のみがN-gramを構成する記号に用いられていた.これに対して本研究では,調理動作には調理対象への注視を持続させる振る舞いが頻繁に表れることから「停留」と,動作に対する集中を考慮するために「瞬き」を表現する記号を加えた.そして,高次元特徴を効率的に学習でき,特徴量のノイズに強いとされるRandom Forestを利用し,視線パターンが各調理動作クラスに属する事後確率を出力する識別器を構築した.実験結果から各調理動作の性質と識別に対する寄与度が高い視線パターンとの関係性を明らかにしたうえで,調理動作識別において従来手法よりも高い識別精度が得られ,提案手法の有効性を確認した.