通信量別一対多信頼度の新評価法

児玉 洸貴  林 正博  山本 尚生  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J100-A   No.10   pp.374-383
発行日: 2017/10/01
Online ISSN: 1881-0195
論文種別: 論文
専門分野: グラフとネットワーク
キーワード: 
信頼性,  発展途上国,  分解法,  縮退法,  通信ネットワーク,  

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あらまし: 
本論文では,通信ネットワークにおいて,通信量別一対多信頼度を評価する新評価法を提案する.本方法は,分解法と呼ばれる既存評価法の手順中において,評価値が自明である状況になった場合,それ以上分解(通信ネットワークを二つに分ける操作)を行わないという停止条件と,通信量別一対多信頼度の値を変えることなく,通信ネットワークの大きさを小さくする縮退法を追加することで実現される.分解法は2分木展開に基づくが,上記の追加により,展開の分岐数が著しく減少し,高速化が実現できる.ここで,通信量別一対多信頼度は,一つのノードと「他の全てのノード」の間の通信量が一定のしきい値以上となる確率と定義される.これは,開発途上国の通信ネットワークの信頼性設計に非常に有益な信頼性評価尺度である.なぜならば,国内の各領域の孤立状態の発生の程度を表すため,開発途上国は,どの地域から改善するべきかを決定できるようになるからである.最後に数値実験によって新評価法の高速性を検証した結果を示す.